わきがの原因は、アポクリン腺という汗腺から出た汗が、毛穴から皮膚表面に流れ出た後、皮膚表面にいる雑菌に分解されて臭いが出ます。
シェーバー法は、直径4mmの筒を脇の切開傷より挿入して内管を高速回転させながら、アポクリン腺や皮脂腺を削除・吸引・排出する方法です。
直接目で確認しながらの切除ではないため、アポクリン腺の多少の取り残しはあるかもしれませんが、わきがでない人(正常人)よりもはるかに少ない状態になります。
メリットは、傷が4mmと小さいことと、傷の治りが切開法より早く術後の腕の運動制限が切開法より少ないことです。また、術後、皮下組織に皮膚をしっかりと固定することで、皮膚が壊死を起こすことはほとんどありません。
脇の毛の生えている範囲に局所麻酔をします。
脇の毛の生えている範囲より1cm程外側に約4mmの切開を加えます。
切開口より直径4mmの管を入れてアポクリン腺を削除・吸引します。
薄くなった皮膚を皮下組織にしっかり生着させるために20ヶ所程糸で固定します。
内出血の予防のために、排液用のやわらかい管を入れますが、ほとんど出血はみられません。
圧迫ガーゼの上からテープで圧迫固定して終了します。1週間後の抜糸までガーゼの圧迫固定は行います。