2026/06/16

埋没法で失敗する原因とは?まぶたの状態別に見る限界と対策

埋没法で失敗する原因とは?まぶたの状態別に見る限界と対策

埋没法は手軽に二重を作れる施術として人気ですが、「思ったより変わらなかった」「左右差が気になる」といった声も少なくありません。特に一度施術を受けた経験がある方ほど、「なぜ理想通りにならなかったのか」と悩むケースが多い傾向にあります。結論として、埋没法の失敗は単なる技術不足だけでなく、「まぶたの状態に合った施術かどうか」という適応判断が大きく関係しています。本記事では、埋没法で失敗する原因を構造的に整理し、後悔しないための対策を詳しく解説します。

ツツイ美容外科 院長 筒井 康文

監修医師

ツツイ美容外科 院長 筒井 康文

大阪・心斎橋で37年以上にわたり美容外科診療に従事。

二重整形や眼瞼下垂治療をはじめとする目元形成を数多く担当、院長を務めるツツイ美容外科では、2019年~2025年の期間だけでも2,645件の埋没二重術を行っています。

※埋没二重施術件数内訳:2019年372件/2020年429件/2021年447件/2022年417件/2023年386件/2024年326件/2025年268件

長年の経験によって培われた診断力をもとに、一人ひとり異なるまぶたの状態を見極め、適した治療方法を提案しています。

【所属学会・資格】

  • ・ 日本美容外科学会(JSAS)専門医
  • ・ 日本美容外科学会(JSAS)会員
  • ・ 日本美容皮膚科学会 会員
  • ・ 日本美容外科医師会 会員
  • ・ 日本先進医療医師会 会員

埋没法でよくある失敗例|なぜ「思い通りにならない」のか

埋没法の失敗としてよく挙げられるのは、「取れた」という明確なトラブルだけではありません。むしろ多くは、「なんとなく満足できない」という違和感です。理想と現実のギャップを理解することが重要です。

症例写真①

埋没二重術後、数年かけてラインが狭くなり左右差が生じた症例

埋没二重症例(他院修正)

埋没二重術を受けた後、時間の経過とともに二重幅が狭くなり、左右差も目立つようになったためご相談に来られました。

診察では、二重ラインの薄れに加え、まぶたの溝が複数形成されており、不安定な印象になっていました。

患者さまからは「もう少し幅を広げたい」というご希望もあったため、片側のみの修正ではなく両側の修正を行い、左右のバランスを整えながら二重ラインを再形成しました。

その結果、複数に分かれていたラインが自然な一つのラインに整い、左右差の少ない安定した二重に改善しました。

症例写真②

全切開二重術後にラインの不自然さと左右差が生じた症例

眼瞼下垂治療症例(他院修正)

他院で全切開二重術を受けた後、二重ラインの形が不自然になり、左右差も気になるとのことでご相談に来られました。

診察の結果、希望されている二重幅に対して目を開ける力が不足しており、単純なライン修正だけでは根本的な改善が難しい状態でした。

そこで埋没法による修正ではなく、目を開ける力を改善する眼瞼下垂手術を選択しました。

術後は目の開きが改善し、希望されていた二重幅とのバランスも整ったことで、より自然で安定した目元に仕上がりました。

このように、二重ラインの問題に見えても、実際には眼瞼下垂が関係しているケースがあり、その場合は埋没法よりも眼瞼下垂治療の方が適していることがあります。

ツツイ美容外科では、このように他院で埋没法を受けた後に、

  • ・ ラインが薄くなった
  • ・ 思ったより二重幅が狭くなった
  • ・ 左右差が気になる

といったご相談を受けることがあります。

【院長コメント】

修正相談では、「幅広い二重にしたい」という希望で施術を受けたものの、実際には希望する二重幅に対して目を開ける力が不足しており、ラインが不安定になったり、左右差によって不自然な印象になったりしているケースが少なくありません。

また、患者さまご自身は「埋没法が取れた」と感じていても、診察をすると目を開ける力の低下(眼瞼下垂傾向)が原因で、二重ラインが見えにくくなっている場合もあります。

埋没法はまぶたの状態に合ったデザインを選ぶことが重要ですが、目を開ける力やまぶたの厚みまで含めて診断しなければ、本当の原因を見落としてしまうことがあります。

そのため、まぶたの状態によっては埋没法だけでなく、眼瞼下垂治療を併せて検討した方が、より自然で安定した仕上がりにつながる場合があります。

ラインが消える・取れる・薄くなるケース

埋没法は糸で二重ラインを作るため、時間の経過とともに緩むことがあります。その結果、ラインが薄くなったり、消えたように見えることがあります。

特に幅広のデザインや、まぶたに厚みがある場合は、糸への負担が大きくなりやすく、取れやすい傾向があります。

【院長コメント】

埋没法の持続期間には個人差がありますが、当院の経験では、施術後1〜2か月程度でラインが消えてしまうケースはほとんどありません。

一方で、まぶたの状態や生活習慣によっては、数年後に「以前よりラインが薄くなった」「片側だけ弱くなった」と感じて相談に来られる方もいらっしゃいます。

ただし、埋没法は必ず数年で取れるわけではありません。実際に10年以上ラインを維持されている患者さまも多くいらっしゃいます。

持続期間には、

  • ・まぶたの厚み
  • ・まぶたの筋力
  • ・希望した二重幅
  • ・目をこする習慣
  • ・アイメイク

など、さまざまな要因が関係しています。 そのため、「埋没法は何年持つのか」だけで判断するのではなく、自分のまぶたに適したデザインや施術方法を選ぶことが重要です。

左右差・不自然な仕上がりになるケース

左右でラインの高さが違ったり、片側だけ薄くなるケースも多く見られます。これはもともとの骨格や脂肪量の違いに加え、デザイン設計や糸の固定位置が影響します。

一見成功しているようでも、時間とともに違和感が出てくることもあります。

埋没法で失敗しやすい人チェックリスト

次の項目に当てはまる方は、埋没法だけでは理想の仕上がりにならない可能性があります。

埋没法で失敗しやすい人の特徴

  • ▢ まぶたが厚いと言われる
  • ▢ 幅広二重を希望している
  • ▢ アイプチ歴が長い
  • ▢ 目の開きが弱いと言われたことがある
  • ▢ 元々の 左右差が大きい
  • ▢ まぶたのたるみが気になる
  • ▢ 絶対に取らない二重を重視している

【院長コメント】

アイプチを長期間使用している方は、まぶたの皮膚に慢性的な炎症が起こり、厚みや硬さが出ている場合があります。そのため、アイプチを中止して皮膚の状態が落ち着いてから施術を行った方が、より自然な二重ラインを作りやすいことがあります。

また、二重幅にはその方のまぶたの厚みや目を開ける力に応じた「バランスの良い幅」があります。

その幅を大きく超えたデザインを希望される場合は、埋没法だけでは理想の仕上がりが難しく、脱脂や眼瞼下垂治療、眉下切開などを組み合わせた方が良いケースもあります。

3つ以上当てはまる場合は、埋没法ありきで考えるのではなく、ご自身のまぶたに適した施術方法について相談することをおすすめします。

埋没法で失敗する本当の原因は「3つの軸」にある

埋没法の失敗の原因は、単一ではありません。大きく分けると「まぶたの状態」「医師の技術」「術後の過ごし方」の3つに分類できます。特に重要なのが「まぶたの状態」です。

埋没法の失敗の「3つの軸」

①まぶたの状態による限界(最重要)

すべての人が埋没法だけで理想の目元になるわけではありません。まぶたの厚みや筋力、皮膚のたるみなどによっては、埋没法では限界があります。

この適応判断を誤ると、結果として「失敗」と感じやすくなります。

②医師の技術・デザインによる差

同じ埋没法でも、糸の留め方やデザインによって仕上がりは大きく変わります。経験が少ない場合、適切な位置に固定できず、ラインが不安定になることがあります。

適切な位置に固定できなければ、ラインが不安定になったり、左右差が目立ったりすることがあります。

また、重要なのは施術技術だけではありません。

まぶたの厚みや目を開ける力、左右差、希望する二重幅などを総合的に判断し、その方に本当に埋没法が適しているかを見極める診断力も必要です。

埋没法だけで理想の仕上がりが難しい場合には、脱脂や眼瞼下垂治療など他の選択肢も含めて提案できるかどうかが、満足度を左右するポイントになります。

③術後の過ごし方(補足)

術後に強く目をこする、うつ伏せで寝るなどの行為は、糸に負担をかけます。ただし、これらは補助的な要因であり、過度に心配する必要はありません。

診察の流れ

ツツイ美容外科では、施術ありきではなく「その方に本当に合う治療は何か」を重視しています。

そのため、診察ではブジーを用いたシミュレーションを行い、実際に二重ラインを再現しながら、

  • ・目を開ける力(眼瞼挙筋の状態)
  • ・まぶたの厚み
  • ・左右差の有無
  • ・無理のない二重幅

などを確認します。

そのうえで、埋没法のみで理想の仕上がりが目指せるのか、それとも脱脂や眼瞼下垂治療を組み合わせた方が良いのかを判断しています。

埋没法 診察の流れ

院長監修|他院修正相談で多いご相談内容

【ツツイ美容外科における修正相談の傾向】

1位:ラインが薄くなった・取れた

2位:左右差が気になる

3位:思ったより狭くなった

4位:幅が広すぎて不自然になった

5位:目元が重たく見える

6位:平行型を希望したが末広型になった

【院長コメント】

修正相談の多くは施術自体の失敗ではなく、「まぶたの状態と施術のミスマッチ」が原因になっていることがあります。

まぶたの状態別|埋没法だけでは難しいケースと対処法

埋没法の失敗を防ぐためには、「自分のまぶたが埋没法に適しているか」を理解することが重要です。

 

埋没法が向いている人・向いていない人

脂肪が多いまぶた|ハム目リスクと脱脂の必要性

まぶたに脂肪が多い場合、無理に埋没法でラインを作ると、厚ぼったい「ハム目」になるリスクがあります。このような場合は、脂肪取り(脱脂)を併用することで、自然な仕上がりに近づきます。

目を開ける力が弱い|眠そうな目と眼瞼下垂の可能性

目を開ける筋力が弱い場合、埋没法だけでは理想の目元にならないケースがあります。患者さま自身は「二重の問題」と考えていても、実際には眼瞼下垂の影響が隠れていることもあります。

眼瞼下垂にはさまざまな程度があり、黒目が十分に見えないほど症状が強いケースだけではありません。

一見すると正常範囲に見えても、目を開ける力が弱い方の場合、幅広い平行型の二重を希望すると、思ったようなぱっちり感が出なかったり、ラインが不安定になったりすることがあります。

そのような場合には、埋没法だけでなく眼瞼下垂治療を併せて検討した方が、より自然でバランスの良い仕上がりにつながることがあります。

ツツイ美容外科で行っている切らない眼瞼下垂手術は、糸を用いて目を開ける筋肉の働きを補助する治療です。まぶたを持ち上げる力を改善することで、目の開きをサポートし、より自然な目元を目指します。

眼瞼下垂の程度による目の開きの違い

【院長コメント】

患者さまは『埋没法の糸が取れた』と感じていても、実際には目を開ける力の低下によって二重ラインが見えにくくなっているケースがあります。

特に幅広い二重を希望される方では、二重のデザインだけでなく、目を開ける力とのバランスまで考慮することが重要です。

左右差がある|骨格・脂肪・たるみによる非対称

左右差が強い場合は、単純に同じデザインの二重ラインを入れるだけでは、必ずしもバランスの良い仕上がりになるとは限りません。

実際には、

  • ・ 骨格の違い
  • ・まぶたの脂肪量の違い
  • ・皮膚のたるみの程度
  • ・目を開ける筋力の差

などが左右で異なることが少なくありません。

そのため、同じ幅で二重を作っても、片方だけ広く見えたり、目の開き方に差が出たりすることがあります。

埋没症例(左右差があるケース)

【院長コメント】

患者さまは『左右同じ幅にしてほしい』と希望されることが多いのですが、左右のまぶたの状態が異なる場合は、同じデザインが必ずしも自然な仕上がりにつながるわけではありません。

診察では骨格やまぶたの厚み、目を開ける力まで確認し、必要に応じて左右で細かく調整しながらデザインを決定しています。

左右差が大きいケースでは、埋没法だけで対応できる場合もあれば、眼瞼下垂治療やたるみ治療などを組み合わせた方が理想的な仕上がりにつながる場合もあります。

医師の技術とデザインで仕上がりは大きく変わる

埋没法での失敗を防ぐうえで、医師の技術は非常に重要です。単に糸を留めるだけでなく、「どこに・どの角度で・どの強さで固定するか」が仕上がりを左右します。

ツツイ美容外科では、二重幅だけでなく、

  • ・左右の眉の高さ
  • ・目の開き方
  • ・まぶたの厚み
  • ・顔全体のバランス

まで確認したうえでデザインを行っています。

糸の留め方・固定位置による違い

糸のかけ方が適切でないと、ラインが浅くなったり、すぐに緩んでしまいます。複数点でしっかり固定する方法や、まぶたの構造に合わせた調整が重要です。

顔全体を見たデザイン設計の重要性

目元単体ではなく、眉や骨格とのバランスを見たデザインが必要です。単に「幅を広げる」だけではなく、自然な印象を作る設計力が求められます。

後悔しないための選択|“埋没法だけ”で判断しないことが重要

埋没法の失敗を防ぐ最大のポイントは、「埋没法ありきで考えないこと」です。施術を決める前に、自分に本当に合った方法かを見極めることが重要です。

カウンセリングで見るべきポイント

重要なのは、メリットだけでなく「適応外」の可能性も説明してくれるかです。埋没法だけでなく、他の選択肢を提示してくれる医師は信頼性が高いと言えます。

埋没法 カウンセリングの確認ポイント

埋没法ありきではなく、患者さま一人ひとりのまぶたの状態を診察したうえで施術を提案してくれるかが重要です。

総合的な診断力がある医師の特徴

埋没法だけでなく、脱脂や眼瞼下垂など複数の選択肢を理解し、最適な方法を提案できる医師が理想です。こうした総合的な診断力が、満足度の高い結果につながります。

監修医師からのメッセージ

埋没法のデザインをする医師

埋没法は非常に人気の高い施術ですが、すべての方に同じ方法が適しているわけではありません。

大切なのは「埋没法を受けること」ではなく、「ご自身のまぶたに合った方法を選ぶこと」です。

ツツイ美容外科では、埋没法だけでなく脱脂や眼瞼下垂治療も含めて診断し、最適な方法をご提案しています。

埋没法が向いているか分からない方や、他院施術後のお悩みがある方もお気軽にご相談ください。

ツツイ美容外科 院長

筒井 康文

まとめ|理想の目元には「診断力」と「技術力」の両方が必要

埋没法の失敗の多くは、単なる技術ミスではなく「適応判断のズレ」によって起こります。まぶたの状態を正しく見極め、その人に合った施術を選ぶことが最も重要です。

理想の目元を実現するためには、診断力と技術力の両方を兼ね備えた医師を選ぶことが不可欠です。まずは信頼できるクリニックで、自分の状態に合った最適な治療を相談してみることが、後悔しない第一歩となります。

「自分は埋没法が向いているのか分からない」 「他院で受けた埋没法について相談したい」

という方は、まずはカウンセリングで現在の状態を確認してみてはいかがでしょうか。

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院長
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この記事を書いた人

筒井 康文 院長

国立佐賀大学医学部卒業後、名古屋掖済会病院の救命救急で研修を積み、大手美容外科で技術を習得。
1988年にツツイ美容外科を開院し、長年にわたり美容医療に従事。豊富な臨床経験をもとに、患者一人ひとりの想いに寄り添った診療を重視し、「安心して受けられる美容医療」の提供を日々追求している。

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