しわ
原因
しわの原因として下記のものが考えられます。
1. 加齢による皮膚の変化
真皮
年をとると皮膚の真皮層にあるコラーゲン(膠原線維)やエラスチン(弾力線維)の量が少なくなり、また働きも弱くなります。
その結果、肌のハリや弾力性が低下します。更にヒアルロン酸も少なくなり肌の保水機能が低下してきます。
表皮
皮膚の表皮には、肌のバリアの役割をしている角質層があります。角質の細胞と細胞とは、セラミドを主成分とする細胞間脂質でしっかりと結びついています。加齢によって細胞間脂質が減少すると角質細胞間の結びつきが弱くなって水分が蒸発しやすくなり、肌が乾燥しやすくなります。
以上のような表皮と真皮における皮膚の変化が、しわをつくる原因となります。
2. 皮膚の老化を促進させる因子
紫外線(UV-A)
紫外線の中で長い波長のUV-Aは、皮膚深層の真皮まで到達し、コラーゲンやエラスチンに障害を与えます。
年をとるとコラーゲンやエラスチンの再生能力が衰えているため、それらの働きが低下し、しわができる原因となります。
活性酸素(フリーラジカル)
フリーラジカルとは、他の分子と反応して電子を失った酸素分子のことです。
不安定で反応しやすく、自らを安定した状態にするため、他の健全な分子から電子を奪い取り、その結果、新たなフリーラジカルを作り細胞の構成分子を傷つけます。フリーラジカルは、呼吸したり、食物を消化するといった日常生活で発生する自然な存在ですが、肌の老化を促進させます。
コラーゲンがフリーラジカルに長期間攻撃されるとクロスリンキングという状態を起こします。本来、コラーゲン分子は、互いにスライドし合って肌に軟らかさとハリを与えますが、クロスリンキング状態になると硬くなって柔軟性を失います。
活性酸素(フリーラジカル)を増やす原因としては、紫外線、喫煙、環境有害物質、偏った食事(ビタミンC・Eの不足や脂肪の多い食事)、ストレス、などがあります。
治療
1. 注入療法
ヒアルロン酸注射
プチ整形の代表的存在で即効性があってダウンタイムが少なく、満足度の高い治療法です。持続は半年~1年です。
ボトックス
ボツリヌス菌毒素を利用して筋肉を麻痺させて動かなくすることで、しわをできなくします。額や眉間、目尻などのしわに有効です。
脂肪注入
鼻唇溝(ほうれい線)や口角など、しわだけでなく深いくぼみのある部分の改善に有効です。
PRP(自己多血小板血漿)療法
血小板に含まれる成長因子の作用により、コラーゲンが増殖され、肌の組織が再生されて、肌にハリが生まれてきます。
2. レーザー治療
注入療法に比べると効果は低いと言わざるをえませんが、小じわの場合は、ある程度の効果は期待できます。
特にウルトラパルス炭酸ガスレーザーやErヤグレーザーなど長波長のレーザーでの治療は、赤みや、痂皮形成、色素沈着などのダウンタイムがありますが、しわは目立たなくなります。
最近では、ダウンタイムの少ないフラクショナル炭酸ガスレーザーが話題になっています。
下まぶたにできる小ジワは、ヒアルロン酸を下手に入れるとデコボコになる危険性があります。ブリッジセラピー(フラクショナル炭酸ガスレーザー)がヒアルロン酸より効果的な部位だと思われます。
予防
- 肌を乾燥させないよう保湿を心がける。
- 紫外線対策をする。
- できるだけ禁煙を心がける。
- 抗酸化作用の強いビタミンC・Eを毎日必要量とる。
- 規則正しい生活を心がける。
- 深いしわになる前にケミカルピーリングやオバジ・フォト治療(I2PL)で肌のターンオーバーを整えて肌質を改善しておく。
たるみ
原因
しわと同様に加齢によって真皮層のコラーゲンやエラスチンの量が少なくなり、機能が低下することが一番大きな原因となります。
その他、加齢による筋肉の緩みも皮膚にたるみをもたらす原因となります。
治療
軽度のたるみの場合は、ヒアルロン酸注入で少しふくらみをつくることでハリが出てたるみが改善することができます。
またヤグレーザー(ジェントルヤグ)やフラクショナルレーザー(ブリッジセラピー)で真皮内のコラーゲンを増やし、ハリをつくることができます。
PRP(自己多血小板血漿)療法で自分の肌を再生させて肌にハリをつくることもできます。
気持ちよくエステ感覚でという場合は、インディバでフェイスラインをリフトアップする効果も得られます。
中等度のたるみの場合は、ハッピーリフトのように溶ける糸でリフトアップすることができます。
重度のたるみの場合は、フェイスリフトの手術をお勧めします。
予防
しわと同様、乾燥や紫外線から肌を守ることと、ビタミンC・Eを毎日摂取すること、更にケミカルピーリングや、オバジ、フォト治療(I2PL)で肌のターンオーバーを整えて肌質を改善しておくことが大切です。












