しわ取り・若返り・プチ整形ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸とは

しわ取り・若返り・プチ整形の治療法のひとつである「ヒアルロン酸注入」。治療で使用されるのが「ヒアルロン酸」ですが、一体どのような成分なのでしょうか?

ヒアルロン酸の歴史と役割

「ヒアルロン酸」が発見されたのは、1934年のこと。アメリカ・コロンビア大学のマイヤー教授らが、牛の眼球(硝子体)から見つけました。ヒアルロン酸という名前は、ギリシャ語で「硝子体」を意味する言葉「Hyaloid」から付けられています。
後の研究で、硝子体以外の部分(脳・心臓・皮膚・関節など)でもヒアルロン酸の存在を確認。1940年代~50年代に関節の傷の治癒や、網膜剥離の手術後の硝子体置換などでの有効性が報告されました。日本では1987年に医薬品としての使用が認められています。

「ヒアルロン酸」はムコ多糖類という物質で、ネバネバした状態のものです。私たちの体中に存在しますが、軟骨や皮膚(表皮と真皮)、目の硝子体の部分に多く存在します。中でも目にとってヒアルロン酸は欠かせないもので、硝子体を丸い形に保つために必要な成分です。ほかにも目の乾燥を防いだり、涙の働きを助けたりする役割があります。ドライアイの治療薬にも使われているので、眼科で処方されたことがある人も多いのではないでしょうか。

また、関節にある軟骨もヒアルロン酸が欠かせない部位。骨と骨の間でクッションの役割を担う軟骨は、関節の曲げ伸ばしをスムーズに行うために大切な部位です。ヒアルロン酸が不十分になると、関節痛につながることもあり、膝関節症の治療としてヒアルロン酸を使う方法も取り入れられています。

ヒアルロン酸の保水力

ヒアルロン酸1gで約6リットルの水分

ヒアルロン酸の特徴は、高い保水力を持っているという点。ヒアルロン酸1グラムで、約6リットルもの水分を貯えることができるのです。そのため、ヒアルロン酸が十分にある肌はみずみずしくハリがあります。しかし、残念なことにヒアルロン酸は加齢とともに減少していく性質を持っています。体内にあるヒアルロン酸の量は20歳頃がピークで、その後は減る一方…。さらに、40歳頃からは減少するスピードも加速し、60歳頃にはヒアルロン酸の量が20歳頃の半分以下まで落ちると言われています。

ヒアルロン酸の摂取

ヒアルロン酸は、ふかひれや豚足、うなぎ、すっぽんなどに多く含まれていますが、日常的に摂取することは難しい食材ですし、食べたからと言ってすぐに効果が期待できるものでもありません。
サプリメントやドリンク等でヒアルロン酸が入ったものもあるので、気になる人は試してみても良いかもしれませんね。

すぐに効果を実感したい場合は、肌にヒアルロン酸を注入するのが一番の近道。美容外科でヒアルロン酸の注入ができるので「肌の衰えを何とかしたい」という人は、美容外科で相談してみましょう。

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